今では、巨大企業に成長したアップルですが、実は、さかのぼること25年前の1996年。800億円近くの赤字を抱え、倒産寸前。その再建を成し遂げ、世界に誇れる企業に成長させたのが、カリスマ経営者スティーブ・ジョブスです。
ジョブスは、1984年、マッキントッシュという世界初、個人が使えるパソコンを発表。その後も次々と世界に革命を起こしたのですが、決して友好的な性格ではなく、社内で衝突は絶えず… ついに1985年、アップルを設立して9年目、自分の会社から追い出されてしまいました。クビです。
しかし、ジョブズをクビにしたアップルはどうなったのでしょう?
案の定、経営難です。
問題はいくつもありましたが、
・市場を驚かすような新しいアイディアが欠落
・新商品を発表しても、市場に受け入れられず
・強いリーダーシップある経営者が不在
これらの問題を背景に、アップルはそのとき997億円を失い、あと90日後には破綻するという厳しい状況にありました。
そこで、1997年、ジョブスは再び社長として呼び戻されたのですが、、、
その給料はわずか1ドル(約100円)。
たった1ドル(約100円)では、ガソリン1リットルも入れることができませんし、コンビニでサンドイッチも買えません。もちろん、iPhoneなんて買うこともできません。
なぜ彼はたったの1ドル(約100円)で社長を引き受けたのでしょうか?
もう十分に稼いだから、これ以上お金はいらない?
上場して株価が上がり、莫大な利益を上げたから… 社会貢献するのみ?
いいえ、実は、彼には、ほとんどの日本人が知らない、秘密の収入があったのです。
彼はそのときアップル株を550万株手に入れていたのです。
そして、アップルの株価は、1997年に3.19ドルだったところ、ジョブスが退職した2011年には365ドル、およそ100倍以上。株価にしておよそ1,594億円(20億ドル)。
そして2011年、ジョブスが亡くなったあと、妻が相続したアップル株は、合計で、1億5400万株。
2022年現在、1株あたり受け取れるアップルの配当金は、日本円で約31円(2022年7月1日時点)。
なので、妻が今年5月に受け取った配当金は、なんと46億円(1ドル=128円換算)。さらに、アップル株は年4回の配当が期待できるため、5月に引き続き、8月、11月、翌年2月にも同額の収入が見込めるのです。つまり、年間184億円以上もの配当金を受け取れるということ。
さらには、株価がこれから、たとえ、20%、30%下がったとしても、会社が配当を続ける限り、配当収入が期待できるのです。